世の中わかりません。
結局コロネはどこから来たのか。いつまでリモートトラハモは続くのか。そもそも本当にリモートなのか。通常収録をそれっぽく加工してるだけではないのか。またはすべて合成音声で、実のところTrySailというユニットは実在しないのではないか。
麻倉ももが「次は原爆ドームでライブするよ〜」と言ったとき、果たして自分は平常でいられるのだろうか。
ものすごい金欠で、しかしものすごい風俗熱に犯されている最中に「20万やるから『ソライロ〜青と旅する〜』を踏め」と提案されたとき、果たして自分は冷静な判断が下せるのだろうか。
雨宮天には、やはり、本当は弟がいないのではないだろうか。
もうなにもわからない。天ちゃんです。
オタクと山口に行ってきました。
出発は8/7(金)、羽田。21時発のスターフライヤーです。目的地は北九州空港。のっけから山口入りも考えたのですが、雑に九州の在来線乗りたかったので。
北九州空港到着。バスで小倉へ。そう、小倉です。伊藤美来は今上天皇だと真剣に主張し続けている小倉唯オタクこと国家さん(あだ名)が、デレ5th福岡公演にて開演直前にマットヘルスに行き野生のシュレックと遭遇してしまった、あの、小倉です。
そんなファンタジックディストピアな小倉ですが、旅の目的はあくまでも上質なローカル線と上質な海産物なので、今回はそういったオタク地方風俗おもしろ体験はナシです。許してください、なんでもしま
とりあえず居酒屋を探す。時刻は0時過ぎ。ない。あった。コ↑コ↓
大衆酒場 餃子のたっちゃん 本店
https://goo.gl/maps/zywaV1VEQcBGy5Ku7
だいたい全部うまい。リピ確。
ホテルはアパ。ゴートゥーなんちゃらのおかげでツインの部屋が半額に。一人二千円で快適なベッドに寝られる。爆アド。
翌日。8時に出発して山陽本線で下関まで。至る所から鈍く、燻ったディーゼル音が響いてくる。最高。
下関に着くとそこからバスで、お金を払うと気持ちよくなれる場所へ向かいます。そう、みんな大好き漁港です。
結論を先に言うと、ここは天国です。過去一番"いい"漁港でした。
所狭しと並ぶスチロール箱、ほどよく湿った地面、蠱惑的な灯りを放つ照明群。そして、なんと言っても無数に並んだ海鮮屋台。そこでは日本中からかき集めたのではと疑うくらい大量の寿司が眩い光に照らされ、ライブ後の女性声優の腋をそっと流れる滴のようにように美しく光り輝いています。ラインナップはマグロ、ソイ、トラフグ、ウニ、赤海老、金目、アカムツなどなど。……たまんねぇ。
とりあえず相手の出方を見ます。見廻ります。すると屋台の多さに打ちのめされます。
体感では久兵衛が200軒くらい軒を連ねてる感じ。迷う。ひたすらに迷う。
そんな中、非常にいいものが出てきました。
1500円。嘘だろ。ミョウバン不使用国産ウニの丼が夏川椎菜著『ぬけがら』(ひよこ文庫)とほぼ同価格で売られてるわけです。即買い。連番者も同じく。
そのまま館内の空きスペースにて食う。死ぬ。
戦場に戻りました。すると「フグ白子焼き」の文字。即買い。外出る。食う。甘さと口当たりの良さに失神しそうになる。600円。
次、寿司を攻める。なんとか選び抜いたのがこれ。
マグロ脳天、マグロ頬、大トロ、カマトロ、中落ち、トラフグ、シマアジ、金目。計2500円とそこそこではあるがこんなん東京で食ったら幾らするんだという話。味は……たまんねぇ。
ラスト。トラフグを1皿ずつ購入するつもりが道中にて再びウニに遭遇してしまい僕は再びの痛風街道へ(1300円、やっす)。連番者は純粋にトラフグ(1000円、やっす)。
例の公園にて「痛風っていうのはねぇ、風が吹いても痛いから痛風なんだよ」という話をしながら頬張る。ちなみにその連番者ですが、2週間ほど前に利尻に行ってウニ丼を死ぬほど食ってきたそうです。おしまい。
やりたい放題やって人生に満足したのでプラプラと歩きます。外は炎天下でかなーり暑かったので涼むために水族館へ(オタク、遠征旅行で水族館行きがち問題)。
ペンギンの可愛さに見惚れていると何やら説明書きに「このペンギンは人工授精により生まれました!」という一文が。どうやらペンギンの人工授精はここが世界初らしくすげぇと思う一方で「そうか、こいつらは愛によって生を享けたわけじゃないんだ……」と悲しい気持ちになりました。
タクシーで新下関駅へ。ここからはレンタカー、いわゆるオタクドライブです。目的地は益田ですが、美祢線沿いに行きたいので少々大回りで向かいます。
とりあえずbluetoothを接続。推しと自分の膀胱をbluetoothで接続できる未来へ向けて走り出します。400曲ブチ込んできた2006〜2016年のアニソンを爆音で垂れ流し。3000年ぶりに聴くAlterationがブッ刺さると同時にハンドルを握っていた連番者のアクセルがなぜか急激な加速を見せる。
余談ですがデレ5th静岡でも連番者とオタクドライブで帰還したのですが、道中『ガソリンがなくなる』『でもSAまでまだ十数キロある』『そこへShiny drive, Moony diveが流れる』『オタクが「模型」と言って全力でアクセルを踏む』『結果、何回か心臓が止まる思いをしながらなんとかSAまで生き延びる』なんてことがありました。あんな思いはもう二度とごめんです。
美祢線厚保駅。読み方は『あつえき』だそうです。無音の保は昔の区域単位である群・郷・保の保らしい。へぇー。スッカスカの時刻表を見て思わずニチャアとなるオタク二人。無人駅・単線・二時間に一本、こーれこれこれ。
ここで連番者が突然「あのさ……俺そろそろカルストなんだよね?」とか言い出したため急遽秋芳洞に向かいます。
涼しい〜。連番者は初見、僕は二度目の来訪。とんでもなく涼しいけど距離が長い。でも端まで行った。疲れた。やっぱり綺麗やね。
アイスを食ってから益田へ向けて再出発。ちなみに他の車はほとんどおらずアウトバーン状態。そんななか突如として流れる『オレンジ(vo. 釘宮理恵、堀江由衣、喜多村英梨)』連番者が奇声を上げ、若干車体が傾く。
それから少ししてこんな所を見つけました。
磯崎新氏設計の秋吉台国際芸術村。大層な名前が付けられてますが要はコンサートホールと練習室、その他諸々の複合施設です。しかしこれ、環境条件といい、構造といい、めっちゃいい建築。中を見学させて貰いましたが、渋谷駅を改悪したどこぞのおっさんと違ってものすごく機能的で美しい。久々に感動する建築物でした。
ですが帰りがけ、練習室から出てきたヴァイオリンケースを背負った女性を見て連番者が一言「ああいう子ってさ、大事に育てられてきたんだろうなぁって感じがしてほんといいよね。あの子がヴァイオリンを弾く目的は三割が自分のため、残りの七割はこれまで愛情深く育ててくれた親のため。だから期待に応えたいって感情と、応えなければならないっていう責任から一生懸命頑張ってるんだよね。僕はそういう人間の人生をズタ」はよ精神科行け。
鶴を見かけたり、海岸に寄ったり、同人誌の導入でよく使われるバス停などを見つけたりしながら、
午後八時、なんとか無事に益田(島根県)に辿り着きました。
ちなみになぜここまで来たかというと、次の日に山口線を堪能するためです。
飯は適当に居酒屋で。甘鯛が美味かった。女の店員さんがめちゃシコだった。
宿はアパより少し高めな綺麗系にしました。しかしやはりゴートゥーにより半額、一人三千円に。えいねぇ〜。そしてなんとテレビにNetflixが入ってる!すぐさまログインし爆音で『とらドラ!』を流しながらダブルベットの上でゲラゲラ笑うオタク二人。隣から怒鳴られました。どうして……とらドラ観て爆笑してただけなのに💧
その日は早めに寝ました。
②に続きます。