平成を浪費した童貞はこれからどう生きるか、そもそも生きるか①

どうも、ぐりーんです。

元号が変わる、と言われても特に心が動かないのは何故でしょうか？その元号を帯びた時代を生きた自分が、その時代にとって途方もなく無価値だからです。

１人のオタクの生き死にで世界は変わらない。筆者も小学生の頃、著名人が死去したニュースを見ては「自分の親戚が死んでもニュースにならないのに、何故こいつはニュースになるんだろう」と思い、ビン・ラディン死亡のニュースを見ては「良いことでも悪いことでも良いから、何か世界にインパクトを残すことができたら良いな」と思ったものです。どの命も等しく尊いなど、そんなふわふわしたことを言うのは、自然派ママ（やけどは温めるらしいです）とタピオカを尻ではなく口から摂取する夢見がちな女子だけで十分なのです。フェミニストから訴えられないといいな...筆者はフェミニストが嫌いです。筆者は異性が嫌いだからです。アイドルと声優は除きます。彼女らは人ではないからです。

例えば、オタク各位も目の前で自分の推しと知らない人を天秤にかけられたら「知らん人でよかった...」と嬉々として推しを救い出すことでしょう。

さて、筆者はその「知らん人」並みの価値を帯びたまま平成を生き抜いてしまいました。何故だろう。20数年前、父の精子と母の卵子がくっついた時、そして膣ガチャが為された際、こんなノーマルキャラが排出されるとは露程にも思っていなかったでしょう、誰も。

いや、違う。人は皆、生まれながらにしてノーマルキャラです。各位、自分が平凡であることを他人の精子と卵子のせいにしないようにしましょう。悪いのは私、悪いのはあなた自身なのです。では人を凡から非凡にする行為とはなんでしょうか。

当然、性行為です。ようやく辿り着きましたが本投稿は自分が童貞のまま平成を駆け抜けたことへの解析と自省、そして展望です。

 1. 童貞って、なに？

辞書を引けば分かることを他人に問う行為が糾弾されて久しいですね。古くはggrks（ググれカス）が文化となりましたが、今や何でもインターネットで調べられる時代となり、ありきたりな問いかけを会話の起点とするには必ず答えのない質問をしなくてはいけなくなりました。すごい荘厳なことを言っているようで結局大したことを言っていない講演にありがちです、最近だと某大学の卒業式でのスピーチなんかそうでしたね。世間で評判となっている入学式の方ではないですよ、卒業式の方です。あの大学、お金があるならもう少し知性のある講演者を呼んだ方が良いんじゃないでしょうか。

辞書的な意味合いで「童貞」とは、「性行為を経験していない男性を指す言葉」です。めちゃくちゃ分かりやすい。

自分が何を出来ていないのか明確に示してくれる良い言葉です。まるで「童貞」と呼ばれるだけで、「君は東大にも入れたし、起業して500億での事業売却ができたし、その後なぜか規定をすっ飛ばして司法試験と医師国家試験に合格して、大学を卒業後は外資系戦略コンサルティング会社に入社できた。でも、君はまだ性行為を経験していないんだね。」と言われているような気分になれます。ちなみに筆者はいずれも達成することが出来ていません。ここまでの経歴があったら例え性行為の経験が無くとも非童貞を名乗って良いんじゃないか？童貞という経歴への特赦があっても、良いんじゃないでしょうか。

いや、童貞という経歴への特赦ってなんだ？まるで童貞であることが罪かのように言うじゃないですか。いいえ、童貞は罪なのです。

2. 童貞って、どうしていけないことなの？

何故、童貞は罪なのでしょうか。少子高齢化を解決できないから？なんとなく童貞ってだけでキモいから？いずれも違います。いずれも合ってはいますけど。

【年相応の社会経験を積むことが出来ていないからです。】

相模ゴム工業（いずれお世話にならせてください）の調べによると初体験の平均年齢は、概ねどの年代でも20歳前後で推移しているようです。筆者はその年齢をしっかり越しているのですが、未だにきちんとした性行為にたどり着けていません。

何も世の中の全てが「平均」で回っているわけではありません。例えば平均初婚年齢より遅く結婚しても、それは全く劣等ではないでしょう。結婚は慎重にする必要があります、慎重に選んだ相手との結婚ともなれば、それはもう万感の思いに包まれることでしょう。例えば週に映画に行く回数の平均を下回っても、それは別に劣等ではないでしょう。映画以外の趣味があるんでしょう、きっと。アイドルとか、アニメとか。

しかし「初体験の年齢」に関しては、うかうかしていられません。ほら、筆者は童貞なので初体験と入力するときに「しょたいけん」と入力して、変換してしまいます。初体験を終えていたら、「はつたいけん」と入力できただろうに。

なぜ性行為だけ遅いと糾弾されるんだ！そんな声が聞こえてきそうです、それは性行為が本能なのに、経験できていないのはもはや人ではないからです。

悲しいですね。筆者だって悲しいです。高校同期との忘年会で「お前は二度と童貞を守っているだなんて言うなよ。だってそれは不良債権なんだから。お前はもうじきコンビニの棚から撤収される、売れなかったお菓子だよ。」と言われ、それ以降普通に飯が喉を通らなくなったのを思い出します。

人間が性行為を本能から外して飽きたりなんかしていたら、こんなに人類続かないですよ。我々は生命の根源に刻印された行為すら満足にできない。筆者が好きな詩人に Walt Whitman というのがいます。以下はその代表作 "O Me! O Life!" の全文です。

O me! O life! of the questions of these recurring,

Of the endless trains of the faithless, of cities fill’d with the foolish,

Of myself forever reproaching myself, (for who more foolish than I, and who more faithless?)

Of eyes that vainly crave the light, of the objects mean, of the struggle ever renew’d,

Of the poor results of all, of the plodding and sordid crowds I see around me,

Of the empty and useless years of the rest, with the rest me intertwined,

The question, O me! so sad, recurring—What good amid these, O me, O life?

 

                                       Answer.

That you are here—that life exists and identity,

That the powerful play goes on, and you may contribute a verse.

 

 

筆者は英語がさっぱりなのでアレですが要するに「がんばれーーー！！！」という意味です。声優オタクは19世紀のアメリカにもいたんですね。童貞はこの最後の二行を聞いて "We cannot contribute." と言う他ありません。この世に何も残すことができない、何も残すことが出来ないのです。

 

斜構オタクじゃないですよ。立派な詩人です。

こうして年相応の経験から外れ、ハズレくじのまま何も残すことが出来ないとどうなるか。それは生きてみないと分かりませんが、きっとイキり老害か、金切り声中年（パソコンのことをインターネットって呼ぶ）になってしまうでしょう。AIが価値を生み始めた現代において、人でしか産むない価値すら産むことが出来ない我々童貞は、もう、本当に無価値なのです。そして価値のないものは、コンビニから撤収されるお菓子のごとく、排除されてしまうのです。

 

 

では、そもそもなぜ自分は童貞になってしまったんでしょうか？そして、これから童貞はどうすれば良いのでしょうか？長くない？②へ続きます。そして本ブログはネタブログです。

 

 

執筆者：ぐりーん